Moving Blue のテーマは、世界の多くの人にオリエントスターを着けていただきたいという想いから始まり、テーマに共通するダイヤルカラーとして、世界をつなぐ空や海の色が用いられています。第 6 弾となる新作のテーマ「雪明かり」では、地面に積もった雪から光が反射して下側が明るくなっている情景が文字板に表現されています。新色のブルーグレー文字板の上半分に濃いネイビーのグラデーションが加わり、明暗のニュアンスが穏やかで美しい冬の雪景色を思わせます。絵画のような情景の中で静かに流れる時間が詩的な雰囲気を醸し出します。

2026年に誕生75周年を迎える「輝ける星 オリエントスター」。その節目を前に発表された新作が、2025年10月ついに登場しました。秒針やカレンダーをあえて排し、時針と分針、そしてブランドの象徴であるパワーリザーブと月齢表示のみで構成した、シンプルで上品なフラッグシップモデルです。
実物を目にした第一印象は、静かな上質感。放射状の繊細な筋目が施されたホワイトダイヤルは、厚みのあるクリアラッピング塗装によって艶やかに仕上げられ、光を受けるたびに柔らかく表情を変えます。ブルーのリーフ針とパワーリザーブ針は光学多層膜コーティングによって深みのある輝きを放ち、時の流れを静かに刻みます。カーブした分針はガラスの曲面に沿って設計され、目盛りまで届く美しい伸びやかさが印象的です。パワーリザーブやムーンフェイズ表示には目盛りを設けず、ゆったりとした時間の流れを演出。新たにデザインされた月齢車には、艶やかな夜空を背景に白蝶貝の月が浮かび、繊細な星々がきらめきます。精巧な加工と自然の輝きが織りなすその表情は、まさに「悠然とした時の姿」を体現しています。

ケースサイズは従来より1.5mm小さくし、このモデルのために2年半の歳月をかけて新しく設計された新キャリバー：F8A62手巻きムーブメントは厚みも1.9mmの薄型化され、より理想的なサイズ感となりました。自社開発のシリコン製がんぎ車が組み込まれ、70時間の持続時間を実現。また星の軌跡をイメージした波目模様や三日月形の窓を設けているのも特長、見えないところへのこだわりが遊び心をかき立てるのと、職人による手仕事を深く感じることのできるタイムピースに仕上がっております。

グレーグラデーション文字板の数量限定モデルが描き出すのは、 暗闇に光る神秘的な星団すばる （プレアデス）と月が織りなす美しい情景です。すなわち、2024 年発売の「M45 F7 メカニカルムーンフェイズ」で取り組んだ、 「月」と「すばる」が重なる「掩蔽（えんぺい） 」のテーマの第 2 弾です。今回も「M45（すばる） 」を成す無数の星々を型打ち模様で文字板に施し、独自に調合された塗料を文字板中心のグレーから外周に向かってブラックへと変化するモノトーンな階調を生み出しました。さらに厚クリア塗装（ラッピング加工）で永遠に広がる宇宙の奥深さを演出しています。複数回の重ね印刷によって絶妙な立体感と陰影を形成したローマ数字や、鏡面と筋目の仕上げ分けしたグレーの針、 「すばる」の中でひときわ輝く星を思わせる銀色のドットも印象的なアクセントです。

オリエントスターのアイコンであるパワーリザーブ表示、 月齢と指針式の日付カレンダー表示、 機械式ムーブメントの一部を見せるセミスケルトンの 3 つを組み合わせた「メカニカルムーンフェイズ」。2017年の誕生以来、その独創的なデザインと機能が注目を浴び、オリエントスターの代表作として世界の時計愛好家に親しまれてきました。また、デジタル化が進む社会の中でゆったりとした時間を提供する時計というコンセプトも機械式時計の価値を大いに高めました。星団すばる（プレアデス）の名を与えられたクラシックコレクション M45 を代表する『M45 F7 メカニカルムーンフェイズ』の特長は、永遠の時の流れを表現した普遍的で落ち着きのあるデザインです。最新作では、2017 年発表の初代モデルからさまざまなバリエーションを展開してきた文字板レイアウトを統一するとともに、細部のアップデートを図りました。